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健康効果チョコレートの健康効果について

近年、チョコレートの健康効果についての報道や広告が多くなっているためか、弊社にも問い合わせがあります。弊社でも関心を持って研究発表の内容を逐次確認してきていますが、現時点での弊社の考え方を下記に記します。

【どんな効果が期待されているか】
カカオに比較的多く含まれているフラバノール(ポリフェノールの一種)が、心血管疾患(血管拡張に伴う血圧降下作用、抗動脈硬化)改善やインスリン抵抗性低下による認知機能改善効果を持っている可能性が認められたとの研究が多く報告されています。
特にインスリンは、脳機能の調節に強く影響していることが知られており、これが認知機能の障害を起こす一因になっていると言われていますので、インスリン抵抗性を低下させることは認知機能障害改善に繋がる筈と、期待しています。
但し、中には効果が認められなかったとの研究報告もあります。

この他に最近特に注目を浴びている健康効果として、「認知症予防効果」があります。チョコレートを摂取する前後で、脳細胞の増加に必要と言われているBDNF(脳由来神経栄養因子)が有意に上昇することが発表されています。チョコレートに含まれるカカオポリフェノールに脳の血流を増やす働きがあるためと考えられています。

【誤解を生みやすいことは】
チョコレート製品にはいろいろな規格があり、「チョコレート」「準チョコレート」「チョコレート菓子」などがありますが、特に日本での「チョコレート」の規格はかなり緩いのが現状で、いろいろな製品が「チョコレート」として販売されています。
カカオマス・砂糖・ココアバター・乳化剤・香料のみで作られるのが本来のチョコレートですが、アーモンドなどのナッツ類を入れたり、乳成分や他の植物油脂・バターオイルなどを多く含ませたり、あるいはカカオマスが入っていないものも「チョコレート」や「チョコレート菓子」として扱われているという現実があります。

最近、「高カカオ」であることがあたかも健康に良いかの印象を与えるようなダークチョコレート製品が増えていますが、その市販品の多くは必ずしも「高フラバノール」ではありません。市販されている高カカオ含有率のチョコレートではカカオ含量(カカオマスとココアバターの総量)を引き上げるためにカカオバターやココアパウダーの混合率を増やすのが通常で、成分調整ココアを加える方法で生産された「高カカオ」チョコレートのフラバノールの含有率は高カカオとはいっても低いのが実態です。
カカオ含量に比例してポリフェノールが増えるかのような広告が出されている現実がありますが、実際にはそのようなことはありません。例えば同じメーカーのカカオ含量72%と95%のチョコレート製品では1g当たりのポリフェノールは25.3〜28.3mgであり、僅か3mgほどの差しかないのです。ポリフェノールはカカオマスに含まれる成分ですが、カカオ含量は、カカオバター(油脂分)とカカオマスの合計量を意味するため、ポリフェノール含有量はカカオ含量とは直接関係するわけではないのです。

フラバノールはかなり苦い成分で、特殊な処理を施すことで風味をマイルドにしたり、砂糖やミルク、バニラ、乳化剤などを加えた所謂「成分調整ココア」も広く市販されています。
以上のように、高カカオ(ハイカカオ)のチョコレートでなければ健康効果は期待できないというのは誤解を生みかねない表現でしかないと考えられます。カカオ含量を高めた結果、チョコレートは非常に苦くなります。苦さを我慢して食べるほどにはポリフェノールの摂取量は期待できないと考えるべきで、むしろ本来のチョコレートのおいしさを楽しみながら1日20g前後をコンスタントに摂取するというのが賢明なチョコレートの食べ方であると考えます。

勿論、ホワイトチョコレートやミルクチョコレートではフラバノール含有量はゼロもしくは僅かですので、上記のような健康効果は期待できません。
また、所謂プラリネチョコレートのように、チョコレートは実質的には「殻」のみにしか使われていない「チョコレート製品」を食べてもチョコレート成分の摂取量は僅かであって、健康効果が期待できないことは言うまでもなく、逆に概してセンターに多く含まれる糖質の摂りすぎになることで肥満の原因になったり認知症を招く要因になりかねないのです。

【注意すべきことは】
フラバノールには健康効果が期待されますが、チョコレートの食べすぎには注意が必要です。
特に「高カカオ」を謳っている製品では概して油脂含有量が高く、カロリー摂取過多に陥る可能性があり、体重増加・血糖値上昇を招く懸念があります。
プラリネチョコレートのセンターに使われている材料にも注意する必要があります。
このような「チョコレート製品」の食べ過ぎは、人によっては逆に健康を害することになりかねず、注意が必要です。

【その他ご参考まで】
チョコレート摂取に伴う副作用として「イライラ感の増幅」「片頭痛」などを報告している文献がある反面、鎮静効果があるとして欧州などでは睡眠前に摂取する習慣もあり、いずれも臨床的な実証はされていないようです。
カフェインについては、高カカオ含量のチョコレートではやや多い傾向にはありますが、それでも通常の摂取量(1日20−30g程度)であれば全く問題にならないと考えられます。

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